仁祖(インジョ)の生涯1!綾陽君(ヌンヤングン)の即位

このエントリーをはてなブックマークに追加

第1回 朝鮮王朝最大の屈辱

14代王・宣祖(ソンジョ)は、寵愛した側室の仁嬪(インビン)・金(キム)氏との間に4男5女をもうけたが、その1人が定遠君(チョンウォングン/1580~1619年)だった。彼には綾陽君(ヌンヤングン)という息子がいた。この綾陽君こそが、後の仁祖である。

rcJKfsSTzeslE2q1487735517_1487735542

光海君を強く恨んでいた

綾陽君は1595年に生まれた。
王子ではあったが、側室の系統の末席にいたので、王位継承の候補になれる存在ではなかった。こういう場合、屋敷を与えられて趣味に生きる、というのが、王位継承からはずれた王子の一般的な生き方である。




綾陽君も同様だった。
彼には、綾昌君(ヌンチャングン)という弟がいたのだが、あまりに優秀すぎたために、宣祖に続いて王位に就いた15代王・光海君(クァンヘグン)に警戒されて、結局は死罪になってしまった。
憤った綾陽君は、光海君に対して強烈な恨みを持った。(ページ2に続く)

貞明(チョンミョン)公主の生涯1!『華政』(ファジョン)の主人公

朝鮮王朝おもしろ人物列伝(16代王・仁祖編)

朝鮮王朝おどろき国王列伝3/仁祖〔インジョ〕

綾陽君(ヌンヤングン)とは誰なのか?『華政(ファジョン)』の登場人物

ページ:

1

2 3 4

関連記事

  1. 仁祖(インジョ)の屈辱を象徴する三田渡(サムジョンド)の碑!

  2. 光海君(クァンヘグン)と綾陽君(ヌンヤングン)と貞明(チョンミョン)公主

  3. 光海君と仁祖のライバル物語2「外交」(歴史編)

  4. 光海君を廃位にする根拠になった大義名分を検証する!

  5. [再掲載]「華政」に登場!流刑地で世を去った光海君(クァンヘグン)

  6. 『華政(ファジョン)』に登場!光海君(クァンヘグン)の実像〔第3回〕

  7. 光海君(クァンヘグン)が仁穆(インモク)王后に復讐された日(前編)

  8. 『華政(ファジョン)』解説!仁穆(インモク)王后に恨まれた光海君(クァンヘグン)

  9. 綾陽君(ヌンヤングン)とは誰なのか?『華政(ファジョン)』の登場人物

PAGE TOP