今も昔も権力を裏で操る魔性の女性がいた!

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恐るべき悪事の数々

次の王の候補は臨海君と光海君にしぼられた。このとき、光海君を支持したのが金介屎である。彼女は、光海君の即位を実現させるために裏で動いた。
臨海君は性格が粗暴で、酒びたりの生活だった。これがあだとなって、結局は二男の光海君が王位を継ぐことができた。しかし、金介屎はまだ安堵しなかった。兄の臨海君がかならず弟の光海君を策略にはめると見抜き、先に手を打って1609年に臨海君の命を奪ってしまった。
金介屎が次に標的にしたのが仁穆王后と永昌大君だった。




彼女は、仁穆王后の実父だった金悌男(キム・ジェナム)が永昌大君を国王にする陰謀をはかっていた、という嫌疑を創作し、金悌男を死罪に追い込んだ。さらに、金介屎は永昌大君を強引に首謀者の1人にしてしまい、わずか7歳の子供を仁穆王后から引き離して、江華島(カンファド)に流罪にした。
それだけではない。金介屎は1614年に刺客を送って永昌大君を殺害。哀れにも、父と息子を金介屎によって殺された仁穆王后は、高貴な身分を奪われて軟禁された。(ページ3に続く)

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