韓国の国会で朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾が可決された。すぐに職務が停止され、今後は憲法裁判所が最終決定するが、弾劾が認められる可能性が高い。彼女は「やめさせられた大統領」として歴史に名を残しそうだ。
王位を叔父に奪われた国王もいた
1392年から1910年まで続いた朝鮮王朝には27人の国王がいたが、意外なことに、やめさせられた人が多い。
順に見ていこう(自分から譲位した国王を除く)。
2代王の定宗(チョンジョン)は1398年に即位したが、1400年に退位させられた。実は、定宗は傀儡(かいらい)の国王で本当の実力者は弟の芳遠(パンウォン)だった。芳遠は強権を発して兄の定宗をやめさせて、自分が3代王・太宗(テジョン)として即位した。
6代王・端宗(タンジョン)は父が急死して11歳で即位したが、叔父(父の弟)によって1455年に王位を奪われてしまった。後には死罪にさせられている。27人の国王の中で一番悲劇に見舞われた。(ページ2に続く)