序列社会が引き起こす受験競争
序列が絶対の韓国社会。朴槿恵大統領のやったことは一番恥ずかしいことなのだ。なぜなら、序列のトップでありながら、序列が低い人のようなことを行なったからだ。
もう1つは、崔順実(チェ・スンシル)被告の娘であるチョン・ユラが、名門の梨花(イファ)女子大学に不正入学した問題だ。
韓国には厳しい受験競争がある。なぜ、それほど厳しいかというと、極端に名門大学をめざす風潮が強すぎるからだ。
これも、序列社会の弊害である。名門大学に入ることが序列を上げる最強の方法だ、と信奉している親と子供たちが韓国にはあまりに多すぎる。結果的に、社会が深刻な受験競争に陥っている。
その一方で、チョン・ユラは学力もないのに、親のコネで名門女子大学に入っている。毎年11月は韓国で修能試験(日本のセンター試験に該当)が行なわれるが、その時期に不正入学が明らかになり、受験生の間で不公平感がとても強くなった。こうなると、親と受験生を巻き込んで、韓国社会の怒りは増すばかりだ。(ページ3に続く)