朴槿恵(パク・クネ)大統領の問題がこれほど大きな波紋を呼ぶようになったのは、韓国の有料チャンネル(ケーブルテレビなどで放送されている)のJTBCが、崔順実(チェ・スンシル)容疑者のパソコン・ファイルの内容を報道したからだった。
発見された崔順実ファイル
JTBCは2011年に開局したばかりの新しいテレビ局だが、気骨がある報道を続けている。
そのJTBCの超スクープとなったのが、崔順実容疑者のパソコンに入っていた数々のファイルの公表だった。それは、10月24日の報道だった。
ファイルの中身は、朴槿恵大統領の演説文書や機密文書であり、民間に流出してはいけない文書だった。
それほど重要なものがなぜ崔順実容疑者に渡っていたのか。文書流出を禁じた「大統領記録物法」に反しているのは明らかだった。(ページ2に続く)