接待漬けの公務員
接待での会食や贈り物にも厳しい制限がある。
たとえば、3万ウォン以上の会食と、5万ウォン以上の贈り物を受けると罪に問われることになる。
3万ウォン以上の会食、という点が厳しい。夜に飲食をすれば、3万ウォンを越えてしまうのもザラ。それが処罰の対象となるならば、事実上、夜に飲食の接待を受けられなくなる。
さらに、対象者が「金英蘭法」に戦々恐々としているのは、密告制度があること。なにしろ、誰かの違反行為を知らせた申告者には褒賞金が出るのだ。このお金を目当てに、内部告発が増えるのも必然だろう。
なぜ、このような法律ができたのだろうか。韓国社会における接待漬けがあまりに深刻だったからだ。
韓国では公務員が高級品を贈られたり、高級飲食店で接待されることが当たり前だった。不正を暴くはずの検事までもが、高級車を贈られる始末なのだ。(ページ3に続く)