夏こそ行きたい!韓国南部の旅5

このエントリーをはてなブックマークに追加
DSCF1282

青山島で食べたアワビのお粥

アワビのお粥

その日は港近くの旅館に泊まった。

韓国の旅館は一般的に素泊まりなので、食事は外の食堂へ出かけることになる。港の周辺を散歩しながら、水槽の中の魚が最も活きがよく見える食堂に入った。50代の夫婦が切り盛りしている店で、特に奥さんがてきぱきと動いていた。

旅に出て一番多く会うのは、働いている人である。中でも、人がキビキビと働いている姿を見ていると気持ちがいい。




私はメニューをしばらく見たあとで、アワビのお粥を注文した。これは、韓国南部の海沿いや済州島(チェジュド)などに多い料理である。アワビの身と肝を煮込み、ゴマ油も入っている。こってりした料理だと思われがちだが、案外あっさりしていて味わい深い。特大の器に入ったアワビのお粥を食べて、私は韓国の南の島に来ていることをしみじみと実感した。

十分に満足して旅館に戻り、夜は部屋で静かに過ごした。窓を開けても聞こえてくるのは潮騒のみ。健全すぎて涙が出てくるほどだった。

<俺は、この島で暮らせるかな>

自問自答していて、ふと思い出したのがイソップ物語の「田舎のネズミ、都会のネズミ」という話だった。(ページ5に続く)

ページ:
1 2 3

4

5

関連記事

  1. 康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」珍島7/雲林山房

  2. 韓国・南西岸への旅10「ラーメン作りの名人」

  3. 康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」青山島9/地域で助け合う

  4. 康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」青山島16/大盛りの朝食

  5. 夏こそ行きたい!韓国南部の旅2

  6. 康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」青山島5/若いカップル

  7. 韓国・南西岸への旅16「青山島を一周」

  8. 夏こそ行きたい!韓国南部の旅7

  9. 追憶の済州島紀行10「耽羅の時代」

PAGE TOP