特別な才能を持った人
7月下旬、富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭に登場したチャン・グンソクを見て、まばゆいスター性に改めて感心した。俳優としてではなく、短編映画『偉大な遺産』の監督として映画祭に招聘されたのだが、白いウェアで地味にまとめていても、その華やかさは隠しようがなかった。
「俳優ではなく、監督として映画祭に招待を受けた今日は、僕にとって忘れられない1日になるでしょう」
そう語っていたが、少しふっくらしたように見えたのは、『テバク』の撮影と7月のツアーを終えた安堵感からだったかもしれない。
演技はもちろん、ステージでのエンターティナーぶりも一流で、さらに短編映画の監督までこなしている。多才であることは、1人の人間を語るうえで申し分のないことだ。「天は二物を与えない」というのは、大方の人間には通用しても、特別な才能を持った人には例外となる。
チャン・グンソクも、今は自分の表現力をとことん試してみたい時期なのだろう。将来的には、長編の商業映画に進出する可能性も十分にある。
チャン・グンソクが主演・脚本・監督を兼ねた商業映画を見られる日もいずれ来るかもしれない。(ページ3に続く)