俳優を続ける理由
今年のチャン・グンソクは、印象的な言葉を何度も口にしている。
1月に『テバク』の主演が決まったときにはこう語った。
「2年間、大学院に通いながら、臥薪嘗胆の姿勢で自分を振り返ってきました」
この言葉からは、いかに忍従の生活を強いられていたかがわかる。
3月24日、『テバク』の制作発表会ではニコリともしないでこう語った。
「今までのものを捨てて、新しいものを身につける」
まるで過去と決別するようなセリフだった。それほどの覚悟で『テバク』に臨んだのである。
結果は、どうであったか。
韓国では、『テバク』の放送が6月14日に終わった。その直後にチャン・グンソクはこう述べている。
「作品を通して、私が一体なぜ俳優を続けているのかという理由を見つけ出すことができました」
意味が深すぎる。
この言葉だけでは、「『テバク』の出来に満足しているのか、そうではないのか」がよくわからない。
しかも、「俳優を続けていく理由を見つけた」と言っているが、その理由が何なのかを明かしていない。(ページ3に続く)