スターの活動範囲が広がった!
特に、巨大化する芸能事務所は、バラエティ番組やドラマといったコンテンツを自ら制作して、新しい収益モデルを確立しようとしている。
大きいのは、スターという絶対的な人材を確保していることだ。それを単体のまま動かすのではなく、コンテンツ制作に大いに生かすことで、収益の拡大が見込めるようになってきた。
スターの活動範囲が広がっていることが、有力な芸能事務所に新しいビジネスチャンスをもたらしているのは確かだ。
以前なら、スターは特定のジャンルで精一杯の活動をする傾向が強かったが、今は、音楽・演技・バラエティといった多様なジャンルを1人(あるいは1組)でこなす例が増えている。
また、各ジャンルの垣根が低くなっていることも、有力な芸能事務所にとっては追い風になっている。
しかし、憂慮する声も多い。
というのは、資金力がある芸能事務所がジャンルを広げていくと、コンテンツの多様性が失われる危険性があるからだ。(ページ3に続く)