巨大化の問題点
わかりやすく言えば、巨大化した芸能事務所が市場を独占してしまうと、中小の芸能事務所が淘汰されてしまう恐れがある。
それでなくても韓国では、財閥に象徴されるように、どんなジャンルでも特定の企業に
利益が集中しやすい。
それが芸能界でも起きてしまうというわけだ。
その他にも問題がある。
収益性を追求ばかりしていると、売れるコンテンツにこだわりすぎて、似たようなものが供給される結果になりかねない。
事実、新人が次々にデビューするのだが、世間がアッと思うような独自性をもった人(あるいはグループ)はほとんどいない。みんな、先輩の流れを忠実に受け継いでいるようにも思える。
このあたりが難しいところだ。
巨大化というのは、当たると莫大な収益を得られるのだが、その反動で「マンネリ」に陥りやすいのである。
ますます巨大化する韓国の芸能事務所。ファンに飽きられたときが、巨大化の終焉となるかもしれない。
文=「ロコレ」編集部