チャン・グンソクが主演した『テバク』で19代王・粛宗(スクチョン)を演じたチェ・ミンス。『トンイ』でのチ・ジニを初めとして、今まで多くの俳優が粛宗を演じているが、「チェ・ミンスの粛宗が最高!」という声が多い。それほど彼の演技は見る者を身震いさせた。
鬼気迫る演技力
今年の上半期で一番話題になったドラマは『太陽の末裔』である。ソン・ジュンギとソン・ヘギョが共演したこのドラマが上半期で最高のドラマだった。
しかし、俳優にスポットを当てると、「上半期の最高はチェ・ミンス」という評価が圧倒的だ。
それほど、粛宗を演じたチェ・ミンスにはカリスマ性が宿っていた。
もっとはっきり言えば、他の俳優では真似ができない「神がかり的な鬼気迫る演技力」を持っていた。
そのチェ・ミンスは1962年に芸能一家の二世として生まれた。「タフガイ」というイメージを前面に出して俳優活動をしていた彼が大ブレークを果たしたのが、1995年の傑作ドラマ『砂時計』だった。
以後の彼は、個性派の大物俳優として一目置かれる存在感を放った。
同時に、数々の奇行でも知られた。(ページ2に続く)