負のイメージを払拭
凄まじい意欲で『テバク』に取り組んだチャン・グンソク。多くの視聴者が指摘していたのは、「脚本の出来がよくなかったことが不運だった」ということだった。
結局、ドラマが面白いかどうかという根本の部分は、脚本の仕上がりに左右されることが多い。
『テバク』の場合は、実績がある脚本家がシナリオを書いていたのだが、今回にかぎっては「ワクワクするようなストーリー」というわけにはいかなかった。むしろ、興ざめさせられる場面も少なくなかった。
これでは、視聴者をグイグイ引きつけることはできない。
視聴率が1ケタ台からなかなか上がっていかなかったのも、ストーリー展開に問題があったと考えざるをえなかった。
それでも、全24話の平均視聴率は9.3%だった。最近の傾向を考えると、決して悪い数字ではない。最終回の視聴率もちょうど10.0%で締めくくり、2ケタ台に復帰して終わったのは良かったと言える。
チャン・グンソクの期待はもっと高いところにあったはずだが、『ラブレイン』と『キレイな男』の負のイメージを払拭することはできたと思う。(ページ5に続く)