最後の訓練が厳しい行軍
もう一つの野営訓練というのは、長期的な戦いを想定して、野山でテントを張って宿泊するというもの。テントを素早く設営したり撤収したり、困難な状況の中で食事を素早く取ったり……。
完全に実戦を想定した訓練である。
5月27日現在、ゴニルもこうした遊撃訓練や野営訓練をしている時期ではないだろうか。
そして、一番最後に残った訓練が行軍である。
これは20キログラムの装備を背負って20~30キロメートルをみんなで一緒に早足で歩くという訓練である。
それも、たいていは真夜中に行なわれる。
私(康熙奉〔カン・ヒボン〕)も新兵たちの行軍に出くわしたことがあるが、みんな疲労困憊の様子だった。
それはそうだろう。
慣れない訓練を5週間にわたって行なってきて、ただでも疲れ切っているのに、さらに一番疲れる訓練を真夜中に行なわなければならないのだ。(ページ4に続く)