代名詞は「タフガイ」
1996年2月から半年間の休養を取っていたペ・ヨンジュンが、その年の秋から再びテレビドラマの世界に戻ってきた。
しかも、大変身していたことがファンの間でも大いに話題となった。
どんなふうに変身したのか。
一言でいえば、「タフガイ」になったということだ。これは、韓国では「男らしい」という意味で、かなり好意的に受けとめられる。
韓国の男性は、とにかく筋骨隆々とした肉体こそが男の象徴、という考え方が強い。今も男優が体力作りに熱心なのも、「力強い」というイメージを保ちたいためだ。
けれど、デビューしてから数年のペ・ヨンジュンには「優しくて柔らかい雰囲気だけど、ちょっと弱い」という印象があったことは確かだ。しかも、メガネがトレードマークなので、どうしてもインテリ風に思われてしまうし、ドラマ『パパ』はその先入観を裏付ける結果ともなっていた。
そんな印象をガラリと一変させたのが、『初恋』への出演だった。
実は、ペ・ヨンジュンは半年間休養していたといっても、ただ休んでいたわけではなかった。たえずフィットネスクラブに通ってトレーニングをして筋力アップに励んでいたのである。
「おかげで約3キロも体重が増えました」
そう言って、ペ・ヨンジュンは快活な笑顔を見せた。
実は、休養期間にペ・ヨンジュンはもう一つの変身をしている。それは何か。
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