堂々たる人生を歩む父親
人は誰も、与えられた境遇の中で生きている。
それは、自分の努力だけでは変えられない絶対的な力によって支配されている。だからこその「境遇」なのだが、そこでジッとしていても何も変わらない。境遇を認めたうえで、同じ時代を共有する人たちと連帯すれば、少なくとも考え方はガラリと変わる。そして、ここが大事なのだが、「考え方が変われば間違いなく人生が変わる」のである。
そんなペ・ヨンジュンの興味は、「人間の未来」に向けられた。それは、次の言葉からも明らかだ。
「子供たちの教育と地球環境に関心を持っています。子供たちというのは、未来をつくる存在ですから、たくさん学べるような条件や環境を作っていきたいと思います」
こう述べたペ・ヨンジュン。子供の教育に強い関心を持っている彼が、今度は我が子を授かろうとしている。
このタイミングでぜひ勧めたいのは、自らの俳優魂を子供に見せてほしいということである。
父親になるというのは、男にとって非常に大きな転機だ。
「果たして、自分は立派な父親になれるのか」
そういう不安から始まって、「とにかく子供に恥ずかしいと思われないような堂々たる人生を歩んでいこう」と思うに至るはずだ。
堂々たる人生とは何か。
ペ・ヨンジュンの場合は、俳優として素晴らしい作品を見せてあげることも、子供への大きな愛情となるだろう。
生まれてくる我が子のためにも、父親ペ・ヨンジュンの俳優復帰を望みたい。
文=康 熙奉(カン ヒボン)