演技に迷いがなくなった
さらに、テギルの師匠となるキム・チェゴンに扮しているのがアン・ギルガンだ。窮地のテギルを助けようとしたとき、敵に対して「いっぺんにかかってこい!」とタンカを切るところは迫力満点だった。
いかにも「テギルを鍛える師匠として本当にふさわしい」と思わせる底知れぬ強さを備えていた。
こうした名人級の俳優たちに加わって、第9話からは満を持してイ・ジェヨンも登場するに至った。ベテラン俳優たちの名演技をたっぷりと見られるという意味で、『テバク』はなんとも贅沢な時代劇になってきた。
もちろん、主人公のチャン・グンソクも1話ごとに演技がとても良くなっている。演じているテギルが未熟な若者だったときは、本人も「こういう演じ方でいいのか」と戸惑っている部分もあったようだが、キム・チェゴンに弟子入りして修業に励むようになってから、チャン・グンソク自身にも迷いがなくなった。
間違いなく、チャン・グンソクは名優たちに大いに刺激された。それはいい方向へのベクトルとなった。その結果、彼の演技に突き抜けていくような勢いが現れた。
公式サイトの視聴者掲示板に「チャン・グンソクの目の演技がいい」と称賛されるのも当然かもしれない。(ページ3に続く)