チャン・グンソク/『テバク』に至る長い道(5)

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秘かに行なう善行

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東京ドーム公演の前日に都内で記者会見を行なった

2011年11月23日、チャン・グンソクは自分が通っている漢陽(ハニャン)大学に「演劇映画学とチャン・グンソク奨学金」という名目で12億ウォンを寄付した。

後進の育成と母校愛が目的だったため、チャン・グンソクは秘かに寄付をした。しかし、チャン・グンソクの善行に感動した漢陽大学が、このことをインターネットで公表してしまった。この話は一瞬のうちに広まった。

この事実を知った人たちは口を揃えてチャン・グンソクを称賛した。

「卒業生でもない在学生のチャン・グンソクが、このように大きい寄付金を出しながらも特別なアピールを一切しなかったのは立派!」

「度量が大きい寄付をしながら、恩着せがましくないとは素晴らしい」




しかし、多くの注目を集めるのは、チャン・グンソクにとって本意ではなかった。彼は寄付が広まった後も、そのことを誇らしげに語るようなことをしなかった。

チャン・グンソクの善行はこれだけではない。日本でのツアーの際に、ファンと力を合わせた募金活動を行なった。彼は、会場を訪れるファンに「僕にプレゼントを渡す代わりに、募金をしてください」と呼びかけた。

チャン・グンソクの思いにファンが応え、約1256万円という大金が集まった。彼はその募金額をすべて東日本大震災で親を亡くした子供たちのために寄付をした。

2011年11月25日、念願の東京ドーム公演を翌日に控えたチャン・グンソクは、都内で記者会見を行なった。その場で彼は「子供の頃からの夢が明日本物になるのでうれしいです」と感激しながら言った。

(次回に続く)

(文=「ロコレ」編集部)

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