チャン・グンソク/『テバク』に至る長い道(2)

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 第2回 たゆまぬ向上心

表情豊かなチャン・グンソク(写真/「ロコレ」編集部)

表情豊かなチャン・グンソク(写真/「ロコレ」編集部)

日本の映画に出演

前回は、チャン・グンソクが『ファン・ジニ』に出演するまでの話だった。今回は、それ以後である。

2006年前後のチャン・グンソクは、果敢にいろんなことに挑戦した。自分の名前を冠したラジオ番組『チャン・グンソクのヤングストリート』の進行役をしたり、テレビ歌謡番組のMCをしたり……。

さらには、『着信アリFinal』で日本映画にも出演した。この作品は『着信アリ』シリーズの最終作で、突然送られてくる呪いのメールを誰かに転送しなければ死んでしまうという設定のホラー映画。チャン・グンソクは、謎の死を迎えた女子高生に疑問を感じ、真相を解き明かすために奔走するジヌを演じた。

このジヌは聴覚障害者で、セリフの代わりに、手話やジェスチャーなどですべてを表現しなければならなかった。

「予想より難しかったです。演じるにあたって、観客を驚かすだけでなく、心理的葛藤も与えたいと思っていました。演技中はとても苦しくて、つい話をしてしまいたかった場面も多かったですね」




チャン・グンソクは、ベテラン俳優でも難しい役を見事に演じた。しかし、彼は「100点満点中の60点」と辛口の評価を下した。

「もう少し上手に演じられたらよかったのに……。後悔をたくさんしました」

そう語る姿には、俳優としてのあくなき向上心が見えた。

このときの経験はチャン・グンソクの大きな財産になった。彼は誠心誠意がんばる日本のスタッフを見て、自分も俳優として誠実な演技ができるようにしようと思った。

彼はしみじみとこう語る。

「外国の作品への出演は、いつでも前向きに考えています。大切なのはどの国で演じられるかではなく、自分が演じたいキャラクターなのかどうかです。自分が面白いと感じたら、どこででも演じたいと思います」

彼にとって、舞台は世界に広がっていた。(ページ2に続く)

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