第5回/新兵訓練中の生活
手紙を受け取ることができる
新兵訓練の期間中、新兵たちはどのように過ごすのだろうか。
具体的に見てみよう。
新兵たちは入隊するときに、携帯電話を持参できない。つまり、自ら外部に連絡する手段を持たないのだ。
ただし、新兵訓練中に家族や友人から手紙がきた場合は、それを受けとることができる。今は、電子メールで手紙を受け取ることも可能だ。
電子メールで届いた手紙は、陸軍訓練所のほうで紙にプリントアウトして該当する新兵に配る。ただし、陸軍訓練所では毎日1万通以上の電子メールがくる。かなり文字量が多いと作業が大変なため、1通あたり800字以内という決まりを設けている。
このように手紙を受け取ることはできるが、新兵は小包を受け取ることはできない。ただし、治療目的の医薬品や眼鏡などは例外となる。
次に電話について説明しよう。
基本的に新兵の訓練期間に、外部に電話をすることはできない。しかし、個人に特別な理由が発生したときには、小隊長の承認を受けて通話が可能となる。
また、陸軍訓練所では兵士たちの意識を高揚させるために、訓練で特に優秀な成績を挙げた者に、褒美として公衆電話で通話する権利を与えることもある。(ページ2に続く)