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済州島の旅が続いていく7「オランダへの帰還」
済州島の大静に漂着したハメルが馬に乗って済州府に移る間に、彼は島の暮らしぶりをつぶさに見ていたことだろう。そのとき目についたのは、おそらく貧しい人々であったに違いない。 済州… -
済州島の旅が続いていく6「済州島の印象」
ハメルたちは翌年の6月にソウルへ移送された。その後の運命は、朴延が想像した以上に苛酷だった。全羅道(チョルラド)を守護する兵士として徴用されたが、満足な待遇を得られずに病没する者が相次いだ。完全な邪魔… -
済州島の旅が続いていく5「かつて漂着したオランダ人」
8月21日の午後に漂着地の大静を出発し、翌日の正午に済州府の役所に到着。ここでハメルたちは牧使(提督)であった李元鎮(イ・ウォンジン)から取り調べを受けた。この李元鎮は官僚であると同時に優れた知識人で… -
済州島の旅が続いていく4「デ・スペルウェール号の遭難」
意外にも役人はハメルたち4人に酒を一杯ずつ与え、テントにいる他の仲間にも粥をふるまった。その扱いの丁重さに一瞬はホッとしたハメルだったが、その後に大勢の人間が頑丈な縄をもってテントに向かってきたときは… -
済州島の旅が続いていく3「不運な漂着民」
漂着した場所は、済州島の西南部の大静(テジョン)という場所だった。しかし、ハメルたちにそのことがわかるはずもなかった。生存者が一番気に掛けたのは、自分たちが上陸した土地がどこかということだった。 … -
済州島の旅が続いていく2「ハメルという人」
見渡すかぎりすばらしい景観だけに、観光客が集まってくるのもよくわかる。私はまずヨンモリ海岸へ下りて行った。岩が波に浸食されて奇観をおりなしている。この凄まじい岩の変形ぶりは、人間の頭の中では到底思いつ… -
済州島の旅が続いていく1「ここは山房山」
今は済州島(チェジュド)の西南部にある中文(チュンムン)にいる。この中文の南側の海岸一帯は、今や済州島の観光を代表する国際リゾート地になっている。新羅ホテルやロッテホテルという高級ホテルが立ち並び、免… -
これから楽しめる済州島の旅3「絶景の島」
青く澄んだ美しい海を見るなら、東北部の金寧(キムニョン)、西北部の挟才(ヒョプチェ)、東南部の表善(ピョソン)、西南部の中文(チュンムン)がよく知られている。透明な水に淡い青の絵の具を垂らしたような海… -
これから楽しめる済州島の旅2「城山日出峰」
済州島には、ドラマの題材になりやすい様々な条件が備わっている。その一つが、歴史性だ。この島は古くから流刑地だった。特に、熾烈な政権争いに敗れた一派は次々と済州島に流罪となった。 [caption… -
これから楽しめる済州島の旅1「島の全体像」
朝鮮半島の南の海上に浮かぶ済州島(チェジュド)は、テレビドラマや映画のロケ地によく使われる。風光明媚で魚介類も絶品。テレビドラマの名場面を思い浮かべながら、ゆっくりと旅するのに最高の地だ。 [c…