日本のコリアをゆく(百済寺跡・鬼室神社編1)

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百済王神社に向かう

U-5D

大阪と京都を結ぶ京阪電車。

車窓からの景色もよく、私(康熙奉〔カン・ヒボン〕)が好きな私鉄の一つだ。

その京阪電車の特急に大阪市内の京橋駅から乗って京都方面に向かうと、最初の停車駅が「枚方(ひらかた)市」である。

京橋駅から15分ほどの乗車時間だ。

この駅で京阪電車の交野線に乗り換え、南に向かうと一つ目の駅が「宮之阪」。高架の駅舎から小高い丘がいくつも見えている。大阪府の東北端に位置するが、起伏が多い土地なのである。




駅を出てから前の通りを左に向かい、一つ目の信号を右に曲がると、そこから曲がりくねった上り坂が始まる。

坂の上からは、下りを利用してスピードをあげた自転車が次々と走ってくる。警戒心が働いて、のんびり歩いていられない。前方を注視しながら坂をのぼっていくと、5分ほどで左側に石畳の階段が見えてきた。

階段の左側には「史蹟 百済寺跡」と書かれた古い石柱が立っている。ゆっくりと階段を上っていく。

静寂の中で、なんとなく時間が止まったかのような錯覚を覚える。

感覚がまどろんでくる。

やがて百済王神社に出た。
(ページ2に続く)

日本のコリアをゆく(百済寺跡・鬼室神社編2)

日本のコリアをゆく(百済寺跡・鬼室神社編3)

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