韓国ドラマの主人公の特徴は?

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

韓国で放送される恋愛ドラマ。その全体的な特徴はほぼ決まっている。それは、偶然の出会いとハッピーなクライマックスの繰り返し、ということだ。ストーリーの全体像も、人生というのは多くの困難を乗り越えていくものだ、という筋書きになる。それをメロドラマ風に作っていくのが韓国ドラマの特徴だ。

『社内お見合い』の主人公2人も現実離れしていた!(画像=SBS)




対照的な男女

たとえば、男性の主人公は裕福な家庭の息子が多い。
これは女性の理想の対象とも言える。お金をもっていてハンサムで、まだ20代なのに企画室長をまかされている。
その一方で女性主人公は貧しい生い立ちが多い。
つまり、韓国の恋愛ドラマには境遇が対照的な男女が登場する。極端な生い立ちの2人をくっつけて、様々に対比させていく。
しかも、周りにたくさんの人々が出てきて、主人公の男女にからんでくる。その人間関係を細かく描くのが韓国ドラマのツボである。
もう一つ、重要なことがある。
韓国ドラマの主人公の特徴は、一部の例外をのぞいて、本人には特別な才能があまりない、ということだ。
これが大事なのである。




なぜなら、それによって、周囲の人から数多く助けてもらえるのだ。
そういう意味では、主人公は常に受動的だ。
主人公は受動的だが、それでいい。
そのほうが実はたくさんのストーリーを作れるのである。
なぜなら、主人公が自分ですべての問題を解決してしまったら、長いドラマにはならないというわけだ。
ただし、男性主人公は若くして地位を持っている人。本来はすごく忙しい立場のはずである。
恋愛をする時間がどこにあるのか、とツッコミを入れたくなる。
それなのに、毎日彼女を待ち構えていて、食事をして家まで送り届ける。そんな時間が本当はないはずなのに……。
しかし、ドラマでは登場人物の時間はいつも自由奔放になる。
生活の糧を考える必要もない。
うらやましいかぎりだが、ドラマの主人公たちは現実離れしているほうが、より魅力的になる。
そのことを数多くの名作ドラマが教えてくれる。

文=「ロコレ」編集部

『推しが見つかる究極100本』が見た『二十五、二十一』

『推しが見つかる究極100本』が見た『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』

対立から接点を見い出すのが韓国ドラマ!

関連記事

  1. 汗蒸幕の後の清々しい風が気持ちいい!

  2. 韓国ドラマの過酷な制作環境は改善できる?

  3. 韓国のビックリ/特選C〔朝鮮王朝の死罪の方法とは?〕

  4. 韓国の社会事情「名前」

  5. カラオケの場面は韓ドラの定番?

  6. 康熙奉(カン・ヒボン)の「日韓が忘れてはいけない人3」

  7. 韓国のビックリ/特選K「韓国の結婚式はどう行なわれるのか」

  8. ウ・ヨンウの愛らしさに心を打たれた最高のドラマ!

  9. 『朝鮮王朝と現代韓国の悪女列伝 魔性の女の栄華と転落!』

PAGE TOP