韓国の暮らし「ゴム手袋」

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韓国ドラマを見ていて気づくのですが、韓国の人は食器を洗うときによくゴム手袋をしています。日本では、ゴム手袋をして食器を洗うことは少ないでしょう。なぜ、韓国ではゴム手袋をよく使っているのでしょうか。




刺激物から手を守る

ゴム手袋は韓国の家庭に欠かせない台所用品です。
なぜ、欠かせないのでしょうか?
それは、キムチと深い関係があります。
韓国には、冬が始まる前にキムチを貯蔵用の甕(かめ)に漬け込む「キムジャン」という風習があります。
野菜の栽培が難しい冬になる前に、白菜をキムチとして大量に漬け込み、それを保存食にします。
そのように作っておいて、その年の冬はもちろん、翌年の「キムジャン」の季節まで家族で食べるのです。
この「キムジャン」は、各家庭で味付けが違いますが、粉唐辛子、おろしにんにく、おろし生姜、いかの塩辛など、多くの刺激物を味付けに使います。
特に、粉唐辛子を大量に使います。
そこで、韓国のアジュンマ(おばさん)たちは、自分たちの手を守るためにゴム手袋をするのです。




韓国のゴム手袋はなかなかのすぐれもので、そで口のところがギャザーになっていて、ずり落ちたり中に水が入らないようになっています。
ただし、最近では、キムチを漬ける家庭が少なくなりました。
市販のキムチを大量に購入して、冷蔵庫で貯蔵していることが多くなったのです。
ちょっとさみしい気もしますが、これも時代の流れでしょうか。
ちなみに、せっかく家でゴム手袋を常備しているので、普通の洗い物をするときも使っているのです。
そこが日本との違いです。
なお、韓国の家庭で料理をする際は、ソンマッ(「手の味」という意味)が重視されるので、アジュンマたちはゴム手袋をせずに、今までの味がしみこんだ素手で料理を作ったりします。

文=「ロコレ」編集部

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