韓国の若者たちが兵役を履行するために軍隊に入るときに、「同伴入隊」という制度がある。この制度にはどんな特徴があるのだろうか。様々なメリットがあるのだが、それを具体的に説明していこう。
最後まで一緒に軍務に就ける
同伴入隊というのは、友人や親戚同士の2人が一緒に入隊して、同じ新兵訓練を受けた後も同じ部隊で最後まで軍務を行なう制度である。
いくら兵役が不可避とはいえ、入隊するのは誰もが不安である。そうした不安をやわらげて、軍務に集中できるようにする制度が同伴入隊であり、2003年から陸軍において実施されている。
どうすれば、親しい友人と同伴入隊できるだろうか。
まず、3カ月前に兵務庁に申請書を出して、審査を受ける必要がある。
兵務庁の審査に合格すれば、親しい人と一緒に入隊して、同じ施設で5週間の新兵訓練を受ける。
この場合の新兵訓練は、前線にある部隊の新兵教育隊で行なうことが多い。寒い場所が多いので冬はそれなりに大変だ。
新兵訓練は5週間で終わるが、その後にどの部隊に入るかは流動的だ。新兵訓練を受けた部隊で最後まで軍務を全うすることもあれば、別の師団に移るケースもある。しかし、2人一緒というのは変わらない。
何と言っても、同伴入隊となれば一番気心の知れた人と入隊して最後まで一緒に軍務をできるので、とても心強い。
文=康 熙奉(カン ヒボン)