ドラマ『生まれ変わってもよろしく』は前世の記憶を持ったまま何回も転生を繰り返し、19回目の人生を生きている女性が、18回目の人生で出会った忘れられない初恋の人に会いに行くという不思議な感覚のラブストーリーだ。
2人は現世で結ばれるのか?
タイトルに惹かれて見始めたこのドラマは、単なるラブストーリーかと思い何となく見ていたが、中盤にさしかかると一気に見たくなるストーリーに変化していく。
前世の記憶を持ったまま19回目の人生を生きている女性が、18回目の人生で突然の別れをした人を探して会いに行き、そこから始まる不思議なラブストーリーだ。
18回目の人生は、裕福な家庭で優しい母親と可愛い妹に囲まれて幸せそうなユン・ジュウォン(キム・シア)。
彼女は12歳の時に9歳のムン・ソハ(チョン・ヒョンジュン)と出会いお互い気になる存在になる。
しかし、幸せな時間はつかの間。
2人を乗せた車が遊園地に行く途中、交通事故に合いジュウォンはソハを守りながら死んでしまう。
大人になったソハ(アン・ボヒョン)は、悲しい別れがいつまでもトラウマとなり苦しんでいる。
一方のジュウォンは、19回目の人生でパン・ジウム(シン・へソン)という女性に生まれ変わり、ソハを探して会いに行く。
おかしいくらいに積極的にソハに近づいて行くジウム=ジュウォン。
ソハはジウムの態度から何かが引っかかるのだが、それが何なのかわからない。
18回目の人生で妹だったユン・チョウォン(ハ・ユンギョン)とも偶然に再会する。
チョウォンは、大好きだった姉とジウムが重なり「姉だったら良いのに」と、思うのだが……。
この先、ジウムとしての19回目の人生はどんな展開になるのだろうか。いつ、どんな場面でソハは気が付くのか?
それとも、ジウムがあの時の少女が自分だと告白するのか?
お互いに今、出会えたことだけを大切にして行くのか?
私の想像は膨らんでいく。
ただひとつ、気がかりな事がある。
謎の青年のカン・ミンギ(イ・チェミン)の存在だ。
彼は何かを知っている、ミステリアスな青年だ。
彼が現れたことにより、何か良くないことが起こるのか……。
嫌な予感がする。
果たして19回目の人生はハッピーな人生になるのか?
それとも……。
韓国ドラマは本当に面白い。
このドラマのように、あり得ない事を題材に物語を構成しているが、もしかしたら自分も生まれ変わっているのか?
そうだとしたら前世の記憶がなくて良かった!
そんな事を思いながらドラマに夢中になっている自分がいる。
最後に、このドラマの中でとても癒される人がいる。
妹役のハ・ユンギョンだ。
彼女は『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』でヨンウに「春風のような人」と言われた人だ
このドラマでも春風のように温かく、時には可愛らしい素敵な女性を演じている。
彼女の出演により、ドラマが微笑ましく温かい作品になっている気がする。
『生まれ変わってもよろしく』という題名のようにみんなが笑顔の人生になることを期待したい。
文=須坂のりこ