『マイ・ディア・ミスター』を見て生きる4「人間賛歌のドラマ」

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今までたくさんの韓国ドラマを見てきましたが、『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』は『冬のソナタ』と並んで最高の傑作だと思っています。すでに時間が経っていますが、ますますその素晴らしさが心に染みてきます。

画像=tvN『私のおじさん』公式サイトより




序盤は重い展開

『マイ・ディア・ミスター』では、苦難を抱えた2人の主人公にどんどん感情移入してしまいます。IUが演じるジアンは父の借金で困難な生活を送りながら派遣社員として働き、障がい者の祖母の面倒を見ています。一方、構造エンジニアのドンフン(イ・ソンギュン)は社内で左遷され、仕事に行き詰まっています。しかし、ドンフンがジアンと出会ったことで不思議と生きる希望を見つけ始めます。同時に、ジアンもドンフンに惹かれつつ、彼の優しさに触れることになります。こうして、2人はお互いに生きる意欲を見出していくのです。
ですから、このドラマは少しずつ前向きになるきっかけを与えてくれるものです。ただし、最初の第3話までは非常に重い展開であるため、一部の人々はそれで視聴を中断してしまうこともあるでしょう。その気持ちは理解できます。重苦しい展開を見続けるのは辛いと感じる人もいるはずです。
しかし、このドラマを途中で諦めてしまうと本当にもったいないです。逆に、続けて視聴すると次第に心情が変わってくるでしょう。第4話からは引き込まれる展開が次々と進み、終盤に近づくにつれて「これほどの傑作は滅多にない」と感じるようになります。




特に名場面が目白押しで展開も素晴らしいのですが、ドンフンが常務昇格面接でジアンを必死に弁護するシーンには本当に感動しました。彼がジアンをかばう姿は、人間の優しさと強さが同時に表れていました。それゆえ、あの場面は非常に感動的でした。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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