『マイ・ディア・ミスター』を見て生きる2「みんなが応援したくなる」

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『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』には多くの人が感動していると思います。実際、内容的に素晴らしい作品です。このドラマでは、イ・ソンギュンとIU(アイユー)が主役を務めています。

写真=韓国tvN『私のおじさん』公式サイトより




勇気を持って前進する

タイトルからは、「おじさんと若い女性の禁断の愛を描いているのかな」と思う人もいるかもしれません。実際、私の友人の中にはそう誤解してしまった人もいました。なぜなら、これまでの韓国ドラマは警察ドラマでも時代劇でも法廷ドラマでもアクションドラマでも、すべて恋愛を中心にしているからです。韓国スタイルといえば、必ずと言っていいほど恋愛が主題となっています。
しかし、『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』は異なります。序盤の暗く重い展開に驚いた視聴者も多いと思いますが、このドラマは決しておじさんと若い女性のラブストーリーではありません。お互いに好意を持っていたことは事実ですが、それがドラマのメインではありません。このドラマが描きたかったのは、「自らの苦しい状況に立たされた人々が周りとの触れ合いを通じて勇気を持って前進する」ということなのです。
これは、視聴者にも当てはまることでしょう。だからこそ、次々と登場するキャラクターたちの困難な状況に触れ、みんなが彼らを応援したくなったのです。特に、IUが演じるジアンは、このドラマの象徴です。




もし職場で彼女がいたら、実際には嫌な女性で一緒にいたくないかもしれません。しかし、『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』はジアンの生い立ちから現在の生活までを丁寧に描いています。すると、彼女の苦しみが自分のものかもしれないと気づくのです。彼女は生い立ちからそういう状況に追い込まれてきたのです。もし立場が逆転したら、誰もが同じような状況に置かれていたかもしれません。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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