2022年を彩った韓国ドラマの中で、『二十五、二十一』は究極の作品であった。キム・テリが演じたナ・ヒド、ナム・ジュヒョクが扮したペク・イジン。2人の人生が今も心に甦ってくる(ネタバレにならないように細かい描写を避けています)。
伝えたかったこと
久しぶりに、『二十五、二十一』の最終回を見た。
残りの30分、声にならないほど素晴らしかった。
登場人物たちの「その後」が語られて見事に締めくくられていた。
ナ・ヒドとペク・イジンの成長も本当に嬉しかった。
最後まで見ていて、「こうなってほしい」という思いが実った。
巧みに回想シーンが織り込まれて感動を共有できた。
音楽の良さも際立っていた。
何よりも、ナ・ヒドとペク・イジンが最後の最後に、
本当に伝えたかったことをお互いに素直に語り合った。
そのシーンはいつまでも鮮明に残るだろう。
コマウォヨ、ナ・ヒド、コマウォヨ、ペク・イジン。
ドラマで感じたこと……どこにいても、遠くからでも、
応援する気持ちを届けてあげる。
そして、間違いなく「あの夏」は輝いていた。
その記憶さえあれば、きっと人生を信じられる。
これまで数えきれないほどのドラマを見てきた。
その中で今、はっきりと言える。
『二十五、二十一』最終話のラスト30分は、
これ以上はないという意味でも、
唯一無比のストーリーだった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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