【時代劇が面白い】なぜ燕山君は王になれたのか

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人格最低の王

特に、燕山君は父の兄にあたる月山大君の妻を犯しています。父の兄の妻といえば伯母にあたるわけですが、敬うべき女性にまで手を出しています。伯母はそれを苦にして自殺しました。
クーデターを起こして燕山君を追放するのは、この伯母の弟の朴元宗(パク・ウォンジョン)です。
朴元宗は文字どおり復讐を果たすわけですが、このあたりの因果応報は“悪は滅びる”の典型です。
燕山君は江華島(カンファド)に流され、2カ月で病死します。
彼の治世を記した『朝鮮王朝実録』はクーデターを成功させた人たちによって書かれていますから、よけいに燕山君の悪行が強調されました。




とにかく、『朝鮮王朝実録』で燕山君は人格最低の王として描かれています。
実際、燕山君は悪い王の典型例で、弁解の余地がありません。人間、何か救いとなる話があるものですが、この燕山君に関しては何一つないのです。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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