TVINGオリジナルバラエティ番組『青春MT』が注目されている。『雲が描いた月明り』『梨泰院クラス』『アンナラスマナラ~魔法の旋律~』の俳優たちが総出動して親睦旅行を楽しむという企画だ。こんなに笑わせてくれるバラエティ番組は久しぶりに見た。
最高のバラエティ番組
この3作品の共通点はキム・ソンユン監督がメガホンを取ったということ。各作品の出演者たちが再会し、ドラマとは違った素顔を見せてくれている。『雲が描いた月明り』からはパク·ボゴム、キム·ユジョン、ジニョン、チェ·スビン、クァク·ドンヨンが参加する。『梨泰院クラス』からはパク·ソジュンをはじめ、アン·ボヒョン、クォン·ナラ、リュ·ギョンス、イ·ジュヨンが参戦。また『アンナラスマナラ~魔法の旋律~』チームとしてチ·チャンウク、チェ·ソンウン、ファン·イニョプ、チ·ヘウォン、キム·ボユンが出演している。
『青春MT』を制作したキム・ソンユン監督は、かつてバラエティ番組のPDとして活躍していた。加えて『1泊2日 シーズン3』のチ·ヒョンスク作家や『知ってるお兄さん』などを手掛けたチョン·ジョンチャンPDが本作の演出として参加し、“出演陣と同じくらい制作陣の組み合わせも凄い”と話題になっている。
『青春MT』はスタートからすでに面白い。まずは各ドラマチームのリーダーが任命される。『雲が描いた月明り』はキム・ユジョン、『梨泰院クラス』はパク・ソジュン、『アンナラスマナラ~魔法の旋律~』はチ・チャンウクである。リーダーは親睦旅行の目的地に向かうため他のメンバーを自ら探しにいかなければならない。各ドラマにちなんだ場所で待つ仲間たちをなかなか見つけられないリーダーたち。「どうしていないんだ?」と困惑する彼らの姿が実に面白い。親睦旅行までの道のりはまだまだ遠い。
パク・ソジュンは『梨泰院クラス』で有名になったロケ地の歩道橋で栗の着ぐるみからミッションを渡される。ドラマで自身が被っていた栗の着ぐるみの登場に爆笑するパク・ソジュン。ミッションと共にスタッフから昼食代も受け取るのだが、渡したスタッフのセリフが「二倍入れておきました!」とは恐れ入った。このセリフの意味は『梨泰院クラス』を視聴した人にはわかるはず。要所でそれぞれのドラマの名場面や相応しいセリフを入れ込んでくるあたりはまさに名演出の極みである。
また、チ・チャンウクのへなちょこリーダーぶりやキム・ユジョンの予想外にしっかりした姿などドラマにはない彼らの素顔が見られるのもこの番組の最たる見どころだ。
各ドラマチームは久しぶりの再会を果たし、全てのチームが目的地へと向かう。そこではチームがシャッフルされ、ゲームや肝試し等をしながらドラマの枠を超えて親睦を深めていくことになる。
こんなに笑わせてくれるバラエティ番組は久しぶりに見た。なにしろこれほどの豪華メンバーである。それだけで満腹なのにこんなに楽しませてくれるとは幸せの極みでしかない。三作品を全て視聴している人はもちろん、ドラマを観ていない人にも楽しめる。『青春MT』は9月9日に配信がスタートした。これからどんな展開になるのか楽しみでたまらない。
文=朋 道佳(とも みちか)
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