韓国ドラマを見ていると、登場人物の若者がよく屋根部屋に住んでいる。実際、日本ではあまり見かけないが、韓国では建物の屋上に位置する「屋根部屋」と呼ばれる部屋が数多く存在する。
家賃が比較的安い
屋根部屋は、建物を建てるときに最初からあるというより、増築のような形であとから作られるケースがほとんどだ。
このように、韓国で屋根部屋が多く作られる理由は、わかりやすく言えば家賃収入を増やすためだ。
そして、建物の住人と屋根部屋に住む人のお互いのプライバシーを守るため、屋根部屋に向かう階段は外に付けられるのが普通である。
夏の暑い日、冬の寒い日、雨の日にはとても不便だ。
そういう理由もあって、他の賃貸部屋に比べ家賃が安く、学生や収入の少ない人たちに人気がある。
ただし、高台にあって見晴らしがいい屋根部屋は、家賃が高くても良さそうなものだ。しかし、ソウルは坂が多く、「低い位置には飲食店などの繁華街、高い位置には閑静な住宅街」という形で街が広がっているため、見晴らしのいい位置に住むことはそれほど難しいことではない。
以上の理由からも、韓国では「屋根部屋=家賃が安い部屋」というイメージが定着している。したがって、若くて貧しい登場人物が住む場所としてビジュアル的にもピッタリなので、ドラマでもよく使われているのだ。
構成=「ロコレ」編集部
韓国ドラマはこうして作られる「第1回/ドラマの始まりを重視する」