トッケビに出会う幸せ「第5回・時空を超えた愛」

このエントリーをはてなブックマークに追加

時空を超えた愛

屈託のないウンタク。
900年の悲しみを背負い続けるキム・シン。
その2人を冷徹に見守っている死神。
三者の相関関係が興味深い。
キム・シンに扮しているコン・ユは、奔放に様々な表情を演じ分けているが、死神といがみ合っているときのコミカルさが際立てば際立つほど、ウンタクを思いやるときの悲しみが深い。
その悲しみに視聴者がどこまで近づけるのか。
ドラマは様々な仕掛けで輪廻転生でつながる悠久の人間関係を見せてくれるが、その根底にあるのは、裏切られてもなお人間を信じる力だ。




バスに乗ったウンタクの未来を守るために自らの全能を発揮したキム・シン。その姿を演じたコン・ユは、『トッケビ』の全編に漂う「時空を超えた愛」を花びらが風に舞うように演じていた。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

トッケビに出会う幸せ「第1回・永遠の命」

トッケビに出会う幸せ「第2回・深遠な世界」

トッケビに出会う幸せ「第6回・誠実な俳優」

ページ:
1

2

関連記事

  1. 『ナビレラ』がやりたいことがあれば年齢は関係ないと教えてくれる

  2. 『二十五、二十一』で描かれた韓国のIMF危機とは何か(第5回)

  3. 韓国ドラマの脚本家の世界を女性たちが占領している理由は?

  4. ヒョンビン人気で再び脚光を浴びた『シークレット・ガーデン』

  5. 『マイ・ディア・ミスター』を振り返る1「物語の内容に受けた衝撃」

  6. 『二十五、二十一』礼賛!/第3回「主役2人の演技力」

  7. 『愛の不時着』を「安全な着地」に導いたソン・イェジンが凄い!(特別編)

  8. 4冠獲得!オスカーの夜にポン・ジュノ監督が見ていた風景とは?

  9. トッケビに出会う幸せ「第3回・希有な存在感」

PAGE TOP