改めて『浪漫ドクターキム・サブ』を見てみよう!

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ハン・ソッキュ×ユ・ヨンソク×ソ・ヒョンジン主演の『浪漫ドクターキム・サブ』は最高視聴率27.6%という驚異的な数字を叩き出したメディカルヒューマンドラマ。本作の見どころを探ってみよう。




事情を抱えた若き医師たち

『浪漫ドクターキム・サブ』は2016年11月から2017年1月まで韓国SBSにて放送された作品だ。本作は初回放送から同時間帯ドラマ視聴率第1位でスタート。回を重ねる毎に盛り上がりを見せ最終話では自己最高視聴率27.6%を記録した。SBS年末演技大賞では主演のハン・ソッキュが大賞を受賞するなど多くの賞を総なめにした作品である。
ドンジュ(ユ・ヨンソク)は少年時代、医師が権力者を優先して治療したせいで父を亡くしていた。そのとき病院で暴れたドンジュを一人の医師が助けた。
ドンジュはその医師の言葉を胸に秘め自らも医師になったが、先輩に反抗したり生意気な態度を取っているような日々。
一方、先輩であるソジョン(ソ・ヒョンジン)は、いかなる状況下においても勇敢に患者と向き合う外科医だ。それぞれの理由からドンジュとソジョンは田舎町のトルダム病院に勤務することになる。
そんな二人の前に現れたのは謎の天才外科医キム・サブ(ハン・ソッキュ)だった。ドンジュはあることから、かつて自分を助けた医師がキム・サブだったことに気付く。
韓国ドラマの主演俳優が年々若返って行く昨今、ベテラン俳優が主演している作品には落ち着きと安心感がある。ハン・ソッキュ演じるキム・サブは神の手を持つ天才外科医なのだが少々変わり者。




そんな掴みどころのない人物を名優ハン・ソッキュが実に飄々と演じている。それが本作の最大の見どころだ。医者である前に一人の人間としての在り方を教え諭してくれるキム・サブ。彼の魅力は飄々とした中に見せる毅然たる男らしさだ。
また、本作で忘れてはならないのがキム・サブのもとで成長していく若き医師たちの絶大な存在感である。ドンジュ(ユ・ヨンソク)とソジョン(ソ・ヒョンジン)はもとより、ドンジュのライバル役として登場するインボム(ヤン・セジョン)との関係性もドラマを面白くしている。それぞれに事情を抱えた若き医師たちがキム・サブのもとで成長していく姿にも胸が熱くなる。
『浪漫ドクター キム・サブ』は人生に迷う人々に温かな癒しと勇気を与える作品だ。2020年にはシーズン2も放送され、今年2022年下半期にシーズン3が制作されるという話もある。次なる名作の誕生が今から待ち遠しい。

文=朋 道佳(とも みちか)

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