韓国社会のルールブック「第21回・お客様は神様ではない」

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やっぱり……

別のあるとき、キャビンアテンダントが持っていたポットをうっかり傾けてしまい、座席にいた私の脚にかなりのお湯がかかった。
「ヒャー」
あまりに熱くて悲鳴をあげてしまった。
ただし、お湯を乗客にかけた当人はボーッと突っ立っているだけ。
「それほど熱かったかしら?」
そんな表情に見えた。
私の大げさな反応を見抜くところはさすがだが……。
一事が万事なのである。
韓国の航空会社のキャビンアテンダントはプライドが相当に高いようで、「私は乗客より上」と思っているフシがある。当たっているかもしれないが、それを表情や口調に出してはいけない。




意外なこともあった。大韓航空の飛行機に乗ったのに、やたらと愛想がいいキャビンアテンダントがいたのだ。
目が素直に笑っている。客の値踏みもしていない。
「彼女は韓国の女性ではないな」
そう思って名札を見たら日本名だった。
「なるほど」
大いに納得した次第だ

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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韓国社会のルールブック「第22回・ボラれる楽しみ」

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