韓国社会のルールブック「第18回・物を売る人々」

このエントリーをはてなブックマークに追加

母親と娘

その日、車内に現れたのは、チューインガムを売る親子であった。
6歳くらいの女の子を連れた30代の母親がどこからともなく現れて、乗客1人1人に紙片を渡していった。
そこには次のように書かれてあった。
「この子の父親は交通事故で死んでしまい、私たちは明日の食事にも困るほどなのです。どうか、慈悲の心があるなら、このチューインガムを1000ウォンで買ってください。あなたの尊いお金によって、この子が救われます」
女の子は地味な服を着ていて、非常に沈んだ表情を浮かべて車内の中央にポツンと立っていた。
ひととおり乗客に紙片を配り終えた母親は、乗客がその紙の文章を読みおえた頃合いを見て、今度はチューインガムを持って再び乗客の間を回り始めた。
残念ながら売れなかった。




お涙頂戴のようなやり方がかえって周囲に「いかがなものか」という雰囲気をもたらしてしまったのかもしれない。
そのときだった。
(ページ3に続く)

韓国社会のルールブック「第1回・老舗」

韓国社会のルールブック「第2回・料理」

韓国社会のルールブック「第17回・テレビ局への抗議」

ページ:
1

2

3

関連記事

  1. 文在寅大統領に「日韓関係の改善」を期待する

  2. 韓国社会のルールブック「第32回・韓国を象徴する色は?」

  3. 韓国社会のルールブック「第41回・スープと肉料理」

  4. 韓国人の名前は時代によってどう変わったか

  5. 韓国の国民はなぜ朴槿恵政権に怒っているのか

  6. ドラマで理解が深まる韓国の生活スタイル「第4回/食生活」

  7. 100年以上も続く老舗が日韓でどう違うのか

  8. 旅先のソウルで楽しんだ中年トーク!

  9. 韓国の人たちは何に一番怒るのか?

PAGE TOP