韓国社会のルールブック「第7回・刺し身」

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最後はメウンタン!

冷えた焼酎を飲みながら、先に出された魚介類を食べていると、真打ちの刺し身が出てくる。1匹丸ごとさばいているので、大皿に並びきれないほどの量になっている。食べきれない。そう思えるほどの多さだ。
しかし、食べ始めると箸が止まらない。さばいたばかりの新鮮な刺し身は抜群の旨さなのである。
大満足で食べ終えると、今度は店の人が「メウンタン(辛い鍋)にしますか?」と聞いてくる。なんのことかというと、刺し身を取ったあとのアラはどんな鍋にして食べるか、という意味なのである。「辛い鍋にするか、辛くない鍋にするか」という選択を迫られるわけだ。
「メウンタンにして!」
そういうと、ほどなくテーブルにメウンタンとご飯が運ばれる。この辛い鍋がまた絶品である。魚のダシがよく効いている。




こうして、魚1匹をアラまで食べつくすという壮大な食事が終わる。かかる料金は、魚1匹の代金のみである。それに酒代がプラスとなる。
感覚的には、日本であれこれの刺し身を注文するよりは安上がりだ。おまけに、「前座の魚介類、メインの丸1匹の刺し身、シメのメウンタン」という組み合わせは、満足度がかなり高い。
それは、食欲を過剰に満たすことが必須の韓国らしい刺し身の食べ方なのだ。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

韓国社会のルールブック「第1回・老舗」

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