人生を救ってくれた『マイ・ディア・ミスター』/第3回「三兄弟の長男」

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『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』に登場する三兄弟は仲が良くて、連日のように飲み歩いている。その中で、彼らの家族愛や地元への愛着が描かれていく。このあたりの場面がほのぼのしていて、見ていると三兄弟に情が沸いて応援したくなる。

写真=韓国tvN『私のおじさん』公式サイトより




温かい眼差し

『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』というのは不思議なドラマだ。
イ・ソンギュンが演じるドンフンが勤める会社の社内抗争では緊張感が続く場面の連続だが、ドンフンが家路につくと、とたんにドラマがヒューマンタッチになって本当に心が温かくなる。
ドンフンの兄のサンフン(パク・ホサン)は、事業に失敗してばかりだった。その結果、借金取りに追われ、娘の結婚式でご祝儀を横取りしようとした。
これだけ言うと、あまりにだらしないダメ男なのだ。
しかし、それが彼の本質ではない。
何よりも人間としてのサンフンは、情にあつくて家族思いなのである。まだ生きている母親の葬儀がみすぼらしくならないように心配ばかりしている。
何よりも、サンフンは人を見る目が優しいのだ。
家族や地元の知り合いに対してもそうだし、不愛想だったジアン(IU)に対してもそうであった。




挙句の果ては、本当に大事な貯金をそっくり使って、ジアンの祖母の葬儀を盛大に取り仕切っていった。
彼の人間性こそが、『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん』が描きたいと思っていた「人が交わることで新たな救いが生まれてくる」ということを象徴していた。
そんなサンフンは、パク・ホサンの温かい眼差しによって、常にキャラクターが生かされていた。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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