悪魔の義母
ピョンジュンの妻のソンヒは、警察から夫が亡くなったという連絡を受けて身元の確認を行う。遺体の損傷が激しくてはっきりわからないのだが、身に付けているものから夫の死を認める。それから、ソンヒが取った行動というのは、身も凍るような恐ろしいものだった。
とにかく、ソンヒにとってはウンソンとウヌがどうも邪魔でしょうがないので、ピョンジュンが残した資産を上手く利用して新たにマンションを購入したあと、ウンソンとウヌを言葉巧みに追い出してしまう。
そればかりではなく、ウヌにまとわりつかれるのが迷惑なので、彼をソウルから遠く離れた地方の施設の前に置き去りにする。ここで悪女としてのソンヒのキャラクターが明確になった。視聴者はソンヒに腹を立てながら、彼女が今後さらにどんな悪事を働くのかが気になってくる。
ウンソンは父を亡くし、家を追い出され、しかも愛する弟が行方不明になってしまう。この世のすべての悲しみを集めたように泣いて暮らす。しかし、いつまでも泣いているわけにはいかない。
彼女は、餃子を作って街頭で売るという行商を始めた。その最中に、階段から落ちて意識不明となっていた老婦人を見つけ、すぐに病院に連れていったあと、献身的に看病をする。さらに、自分の部屋に住まわせて、困っている老婦人を親身になって世話をした。
ウンソンは思いやりがあって優しい性格である。こういう娘には、かならず幸運が訪れる。
なんと、助けた老婦人は有名なソルロンタン(肉のスープ)の店を何軒も有する大手食品会社の社長だったのである。その名はスクチャ(パン・ヒョジョン)。ここでドラマは彼女の家庭を細かく描いていく。
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