イ・ジュンギが『麗』で演じた光宗とは誰なのか

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科挙の制度を確立

古代から続いた過酷な身分制度。これを根本から覆すような「奴婢按検法」は、光宗の果敢な決断力によって実施された。
奴婢から解放された人は大喜びだった。しかし、大事な兵力を失うことになる豪族たちの不満は大きかった。
「豪族たちが結束して反乱を起こせば、王朝は最大の危機に陥ります」
重臣たちの反対が多かったが、光宗は「奴婢按検法」を強行した。
彼には自信があった。兵士が少なくなって弱体化していく豪族たちは決して反乱を起こせない、と。
光宗が狙った通りになった。
豪族たちの権力を抑えることに成功した光宗は、念願だった王権の強化を実現させた。まさに彼は、高麗王朝の基盤を安定させた名君であった。
さらに、光宗は次の大きな手を打った。それが全国的な官僚登用試験である「科挙」の実施だった。




この科挙の導入には前提があった。それは、中国大陸から優秀な人材を多く高麗王朝に招聘していたことである。
「高麗に行くと優遇されるらしい」
そういう噂が広まり、中国大陸から多くの人材が朝鮮半島に移ってきた。確かに光宗は噂どおりに帰化人を優遇し、政治の表舞台で活用した。その結果、中国で広まっていた科挙を高麗王朝でも始めることになったのだ。
(ページ3に続く)

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