パーティーを開く人とは?
洗剤や石けんには「財産が泡のようにふくらみますように」、トイレットペーパーには「いつまでも幸せが長続きしますように」という願いが込められている。
日本では考えられない習慣だけに、洗剤や石けんやトイレットペーパーを贈るというのは面白い。
昔はマッチを贈ることもよくあった。「燃え上がる火のように財産も大きくなりますように」という意味が込められていたのだが、マッチ自体があまり使われなくなったため、今はその習慣もほとんどなくなった。
また、かつては近隣の住民にお餅を配る習慣もあったのだが、最近はあまり見かけなくなってしまった。
しかし、挨拶は絶対に欠かせない。それほど韓国では、近隣住民との付き合いを大事にするのだ。
引っ越し祝い自体は韓国ではとても自然な習慣だが、自宅でお祝いする人がほとんどで、パーティーまで開く人はまれだ。
ドラマの中で引っ越し祝いのパーティーの場面が登場するのは、御曹司や令嬢といった登場人物たちの裕福さを強く印象づけるためだと思われる。実際、パーティーのように華やかな場面はドラマの中でも映えるのは確か。しかし、普通の庶民はそこまでお金をかけたりしない。
やはり、ドラマのほうが現実より派手になっている。
文=「ロコレ」編集部