友情を実感できる時間
行軍をやり遂げることによって新兵訓練が終わる。
その夜に「お疲れさま」の親睦会が開かれ、新兵たちはジュースで乾杯して、訓練の終わりを喜びあう。
そして、ついに修了式を迎える。
新兵訓練を終えた全員の胸に「二等兵」の階級証が付けられる。
さらに、優秀な成績をあげた新兵が表彰される。
こうした修了式には、新兵の家族や友人も参列できる。
それでテギョンはチャンソンのために修了式にやってきて、新兵訓練中の労をねぎらったのである。
修了式のときは、家族や友人と過ごす面会時間もある。母親は息子の大好物を持参し、息子も久しぶりの「オフクロの味」を食べまくる。
この時間にテギョンは大いにチャンソンとおしゃべりに興じたことだろう。
まさに、友情を実感できる時間なのだ。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
康 熙奉(カン ヒボン)
1954年東京生まれ。在日韓国人二世。韓国の歴史・文化と、韓流および日韓関係を描いた著作が多い。特に、朝鮮王朝の読み物シリーズはベストセラーとなった。主な著書は、『知れば知るほど面白い朝鮮王朝の歴史と人物』『朝鮮王朝の歴史はなぜこんなに面白いのか』『日本のコリアをゆく』『徳川幕府はなぜ朝鮮王朝と蜜月を築けたのか』『悪女たちの朝鮮王朝』『宿命の日韓二千年史』『韓流スターと兵役』など。最新刊は『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』。
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