食事シーンで伏線を出しておく
これほど人間関係の中心を「一緒に食事をすること」に置いているので、韓国ドラマには食事のシーンが多いのです。
しかも、食事のシーンでは会話がはずみますから、物語を次々に動かしていくのに好都合です。
たとえば、韓国ドラマには家族そろって朝食を食べる場面がとてもよく出てきます。1日の始まりである朝食の場で物語の伏線となる話を出演者にさせておいて、その伏線が様々な場面設定につながっていく、というのが韓国ドラマに多い作り方です。
1人で食事をすることになれている日本では、食事シーンはそれほど重宝されません。しかし、韓国ではみんなで集まって食事をするのが習慣になっており、その場を活用してストーリーが作られていきます。
だからこそ、韓国ドラマにはあんなに食事シーンが次から次へと出てくるのです。
文=「ロコレ」編集部