かつて、イ・ジュンギには韓国でアンチが多かった。特に、それは男性の側から生じていた。理由はわかっている。イ・ジュンギが、女性的な美しさが大評判になって世に出たからだ。肉体的な強さこそが男の魅力、と考える男性たちはイ・ジュンギを標的にした。
「人間性」と「才能」
イ・ジュンギが「日本が好き」と言ったときも、相応に批判が起きた。しかし、批判した人たちは、イ・ジュンギの映画デビュー作が大ヒットした『王の男』ではなく日本映画の『ホテルビーナス』(2004年)であったことを知らなかった。
最初に、イ・ジュンギの才能を認めて抜擢したのは日本だ。
そういう背景を知らずにイ・ジュンギを批判するのは的外れだった。
しかし、イ・ジュンギは辛抱強かった。彼は「人間性」と「才能」の両面でむしろ評価を高めた。その結果、批判の声はやんだ。
ここで言う「人間性」は謙虚さだ。
「才能」は言うまでもなく演技力である。
イ・ジュンギは時間をかけて自分を正当に評価してもらえる状況をつくり出した。
今はSNSで誰もが言いたいことを言う時代。自分を正当に評価してもらうのは難しいのだが、イ・ジュンギは生きる姿勢によってそれをなし遂げた。(ページ2に続く)
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