僕らの象徴は「チャレンジ」
同じホームページの中で、1998年7月の夏休み旅行のことを書いている。
この旅行はマウンテンバイクに乗って韓国を一周しようとしたもの。友人と一緒に4人で出発している。
「自分の国をまわってみると、外国に負けない魅力的な場所もあるし、苦労してまわるだけの価値があると思う。そのうえで、外国に行けば、韓国人としての自信も芽生えるだろう。とにかく、何ごともぶつかってみなければならないと思う。それでも駄目なときがあるけれど、やってみようという気持ちをもつことが重要じゃないだろうか。最善を尽くせば、結果はそれほど重要ではない。最善と結果の差は、自分に不足している能力だけだ。しかも、自分にどれだけ能力が不足しているかがわかれば、再びチャレンジすればいいだけの話。まだ僕は若いんだから。僕らの象徴は『チャレンジ』だ」
李秀賢さんは来日して1999年8月に日本語学校に入学願書を出している。その「就学理由」という欄にこう書いている。
「学校で第二外国語として1年半くらい日本語を勉強してみたら、もっと日本語を詳しく勉強したいと思いました。そして、直接日本を体験してみたくなり、日本語の研修を決意しました。日本語学校の研修を通して、日本で見て聞いて感じたことを土台にして、韓国または日本の貿易会社に入社し、両国の交易に関する第一人者になりたいと思います」(ページ4に続く)