韓流の将来を憂えたイ・ビョンフン監督の10年前の提言!

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今から10年前の話である。『宮廷女官 チャングムの誓い』の演出で有名なイ・ビョンフン監督は、2008年11月にソウル大学で行なわれたシンポジウムに出席して、韓国ドラマ界が抱える大問題をズバリと指摘した。

『宮廷女官 チャングムの誓い』を演出中のイ・ビョンフン監督

制作費の半分以上が出演料

ソウル大学でのシンポジウムで、イ・ビョンフン監督は憂いを含んだ表情でこう語っていた。
「韓国ドラマの1話あたりの制作費が1億3000万ウォン(約1300万円)ほどですが、韓流ブームがアジアで起こって以後、ドラマの主役の出演料が非常に上がってしまいました」




「はっきり言って、制作費の半分以上が出演料に使われるような状態なのです。こうした状況では制作費が不足してしまい、演技力とは関係なく出演料が安い俳優を使わざるをえなくなります」
「エキストラの数も減らし、わずか50人ぐらいで戦争の場面を作るような現状です。これでは、作品全体の質が落ちてしまいます」
「韓流ブームが起こってから、日本、台湾、香港などで韓国の俳優を招請してファンミーティングが盛んに開かれるようになりました。その結果、海外のファンミーティングに1回行けば、1億ウォンくらい受け取る俳優も出てきているんです」(ページ2に続く)

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