韓国の哀しみは韓国にいないとわからない

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行き場がない閉塞感

計算の方法によって回数が変わるのだろうが、一説によると、朝鮮半島はこれまでに中国から800回以上も攻められているという。
800回……。
巨大な中国と陸続きであることを嘆くしかない。言ってみれば朝鮮半島は、中国という巨大な龍に呑み込まれるのにちょうどいい場所に小さい国を作っていたのだ。
その危うい位置関係がもたらす恐怖は、海に囲まれた日本からは到底わからない。日本と朝鮮半島は隣国同士とはいえ、立地が極端に有利と不利に分かれた。




有利な側からは、不利な側の哀しみはわからない。
同時に、巨大な龍からは呑み込まれる側の哀しみはわからない。
しかも、小さな朝鮮半島は南北に分断されて、同じ民族同士が激しく対立している。
結果的に、韓国は行き場がなくなった。
ユーラシア大陸の東端に位置していながら、北朝鮮に遮られて大陸から孤立せざるをえなくなっている。
閉塞感……。
いわば、袋小路にどんどん押しこめられていく辛さを韓国は味わってきた。
この哀しみは韓国の人でなければわからない。
なぜなら、地政学的に言って韓国のような境遇を強いられた国は、現在に至る歴史の積み重ねの中でも、1つとして他になかったからだ。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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