2PMのテギョンが9月4日に新兵として入隊したのは、高陽(コヤン)市にある第9師団だ。別名で白馬部隊と言う。白馬部隊は朝鮮戦争でも激戦地で奮闘した部隊であり、さらにベトナム戦争にも派遣されて、その名を轟(とどろ)かせた。韓国の軍隊でも特に有名な部隊で、そこで兵役をスタートさせたというのは、現役兵にこだわるテギョンにふさわしかった。
兵役を前向きに考える
兵役に行く前の芸能人は、兵役についてほとんど語らないことが多かった。そして、急に入隊が発表されてすぐに入隊となるケースが普通だった。芸能人にとって、「これから迎える兵役の話」や「いつ行くのか」という話題はいわばタブーになっているところがあったのだ。
ところが、テギョンの場合は兵役について積極的に発言して、「自分はいつごろに行きたい」とか「行ったときにこうしたい」という話をよくしていた。兵役を前向きにとらえ、「兵役によってさらに自分を高めたい」という気持ちを語っていたという意味では、「兵役を前向きに考える立派な男」という評価が高かった。
なにしろ、芸能人が先に兵役の予定を公表してしまうと、途端にいいオファーが来なくなるのが通例だった。
それより「兵役に行くまでに大きな実績を作っておきたい」と考えるのが誰もの心情であった。(ページ2に続く)