なぜ国民はあれほど怒ったのか/韓国の今を考える5

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故郷の人々も激怒

朴槿恵を擁護する人たちは、「財閥から巻き上げた資金は全部崔順実が懐に入れて、朴槿恵は何ももらっていない」と言いましたが、朴槿恵と崔順実が一心同体であるという証拠は数えきれないほど出ています。
「朴槿恵は大統領退任後に崔順実が作った財団の理事長になろうとした」
そういう証言まであるのですから、崔順実事件の張本人が朴槿恵だというのは疑いのないことでしょう。大統領が自ら不正を行なったという許しがたいことに国民たちは怒ったのです。




しかし、これよりも衝撃的だったのは、朴槿恵は張本人は張本人でも操られた人形に過ぎない存在だったということが明らかになったことでした。
そして、大統領を操っていたのが崔順実という悪女であることに国民は呆れるほどの失望を感じたのです。
今回の事件で朴槿恵に特に失望したのは彼女の支持者たちでした。朴槿恵の故郷である慶尚(キョンサン)北道は、「国を売っても朴槿恵に票を入れる」「朴槿恵が大統領になったから、次は彼女の弟が大統領になって、その次は弟の息子がやればいい」とまで言うほどの地域でした。
その慶尚北道ですら朴槿恵への批判が強くなりました。(ページ3に続く)

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