兵役はデリケートな問題
韓国で大人気だった歌手のユ・スンジュンは、2002年にアメリカの市民権を獲得して韓国国籍を放棄した。これが「兵役のがれ」だと批判を受け、その声を無視できず韓国の法務省はユ・スンジュンが韓国に入国できない措置を取った。彼はファンから「裏切り者」と罵倒され、以後も韓国で活動できなくなった。
2004年には、ソン・スンホンやチャン・ヒョクが意図的に兵役をのがれていた過去が明らかになり、国民の怒りを買った。ソン・スンホンは心から謝罪し、改めて最前線の軍務に就いた。
2013年には軍の広報支援隊員(いわゆる芸能兵)として兵役中だった芸能人が相次いで軍務違反を起こし、広報支援隊員の制度そのものが廃止になっている。
こうしたことが起きる度に、国民は芸能人の兵役に厳しい目を向けるようになった。仮に芸能人が「国を愛する気持ちがない」とファンに思われたら、その芸能人の人気凋落は避けられない。それほど、芸能人にとって兵役はデリケートな問題になっている。(ページ3に続く)